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【横山裕主演『上を下へのジレッタ』】とにかく素晴らしかったという感想文。

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『上を下へのジレッタ』、観劇してきましたよーーー!!!

終わってからも色々と衝撃的すぎてとりあえずはてブロのゆきちゃんに報告&連絡。「やばい」連呼の全く語彙力のない感想を受け止めてくれてありがとう…(&本当にごめん)

まず、これだけは言わせてください。今回の横山裕は一味ちがうぞ!!

今まで見たことのない横山さんがそこにはいました…。この感動と嬉しさをできることならずっと忘れたくない。記憶力に乏しいので、薄れないうちに感想を書かせてください。あ~~また長くなる予感…お時間のある方、暇つぶしと思ってしばしお付き合いください…。

 

 

 

 

*以下、盛大にネタバレ含みます!!

 

 

 

 

 

 

 

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当選~当日まで

FC先行で当選のお知らせが届き、信じられなさ過ぎて(゜゜)!!!?となっていたところにとんでもない良席の座席番号が印字されたチケットが届きまして、しばらく(∵)←この状態でフリーズ。コンサートも舞台も前方の席って一体どんな超人が当たるんだ…と常々思っていたのですが、まさか自分にこんな幸運が巡ってくるとは思わなんだ。とりあえず徳を積もう…横山さんに恥じない行動を心がけねば…とチケットが届いてから毎日呪文のように心の中で唱えていた気がします(恐い)。

今回はフラットな気持ちで舞台を見たかったので、原作本は舞台が終わった後で読むことに。

 

入場~開演まで

仕事を終えて渋谷に向かい、シアターコクーンに着いたのは開場時間20分前。ライブTを着ている人もいれば私服の人もいて(普通の私服の人が8~9割くらい)、ああこれから公演が始まるんだ…と実感が湧いてきます。とりあえずポスターを写真に納めて入場列に並びました。もうこの時点で泣きそうな私。なぜ。正直言うと、今回の舞台は歌ありダンスありもちろん演技あり&主演ということで、もうなんというか不安要素しかない…!(横山くんごめん)

自担だから、というのもあるかもしれないけれど、横山くん大丈夫かなーーー?と、とにかく心配で、“楽しみ!”だけではいられなくって、その緊張と横山さんに会えるという嬉しさで感情がぐるぐるのごっちゃごちゃ…それこそ「上を下へ」状態。

開場後にパンフレットと原作本を購入し、アンケート用紙を入手。席に着いて舞台との距離の近さに驚愕。この距離で自担が現れてごらんよ…とにかく冷静に観劇できる気がしないよ…。

 

開演

開幕してすぐ、幕が開いた瞬間の立ち姿、優しくて柔らかくて力強い横山さんの歌声に引き込まれました。ああなにも心配いらなかったなあってすぐに分かって、変な心配ばかりして本当に失礼だったな、と反省。これは個人的感想ですが、ブルームーンの時とは比べものにならないくらい横山さん自身の演技力や表現力や歌唱力のクオリティーが格段に上がっていました。ブルームーンの良さももちろんあったけれど、当時は9年ぶり(ストレートプレイは13年ぶり)の舞台でしかも初主演っていうプレッシャーもあった中で、横山くんにとって相当大きな挑戦だったのではないかなと思っています。実際に観劇して、あの時はあれがベストだったと感じたのだけど、今回のジレッタはあれから2年しか経っていないのに人ってこんなに成長できるんだって本当に感動してじーーんとこみあげるものがあって、こういう瞬間に“横山くんを応援していて良かった”って実感するんですよね、幸せだあああ(;;)

 

内容に関して

『上を下へのジレッタ』

私は舞台をやると聞いて初めてこの作品を知りました。手塚治虫さんの本は有名どころも多い中で公式HPにもあるように、

数多ある手塚治虫漫画の中では珍しい、知る人ぞ知る異色中の異色作で、そのため“非話題作”とも称される“幻の傑作”です。

とのこと。確かに…。物語の概要は公式HPを参照していただくとして、特に重要なタイトルの意味だけご紹介。

 

「上を下へ」とは?

上を下へ:入り乱れて、ひどく混雑している状態のこと。 また、あわてふためく様子のこと。(上のものを下に、下のものを上にすること)

つまり『上を下へのジレッタ』とは、ジレッタによって混乱状態に陥る人間模様を題材にして描いた漫画ですよ、ということなのかなと。*1 私の個人的解釈ですが、「上を下へ」の上記のような本来の意味と、本当に下(工事現場や川など)に落ちたり地上に戻ってこれたり、死ぬか生きるかみたいなシーンとか *2、ジレッタの世界に入ったり現実世界に戻ったり、みたいな、「上」と「下」という単語が連想されやすい物語になっていたように感じて、そんなところも手塚治虫氏は意味を掛けていたんだろうかと勝手に想像しています。(たぶん違う)

 

「ジレッタ」とは?

現代でいうヴァーチャル・リアリティ、妄想世界を“ジレッタ”と称しています。山辺(浜野謙太)が描く妄想世界を他者にも見せることができる。それをエンターテインメントとして世界に広めて一攫千金&自分の欲望のままに世界を動かしたい、と企んだのが門前(横山裕)です。食べるとぽっちゃり不細工、空腹になるとほっそり美人になるという君子(中川翔子)もまず設定としておもしろい。こういうところが舞台にしたときにコメディ要素として栄えるんですよね。

 

「妄想歌謡劇」とは?

倉持:当初はミュージカルと謳うほど歌を使うかどうか分からなかったので。だけどただの“音楽劇”では芸がないし。それで設定は昭和だから昭和っぽい匂いがする“歌謡劇”に、ジレッタの“妄想”をつけて“妄想歌謡劇”という造語にしてみました。

こういった発想力があるというのは脚本家としてめちゃくちゃ強みだと思うし、創造力や人間力が豊かなんだなあとただただ感服。

 

原作と舞台の相違点

物語自体はほとんど原作に忠実でした。強いて言えばジレッタのエロティシズムがセクシーさとして表現の緩和がされていたことと、門前(横山裕)と君子(中川翔子)やリエ(本仮屋ユイカ)とのベッドシーンがカットされていたこと。

原作を読むと山辺の妄想(ジレッタ)には7~8割方女性の裸体が出てくるのですが、それを舞台でどんな風に表現するかは脚本の腕次第。実際には女性キャストの方々のセクシーで華やかな衣装やダンスで補われていて、世界観はそのままに物語は進みます。そこに携わっているのが振付稼業air:manさんだということも素晴らしい。やっぱりこの人も才能の塊だよなあ…。

ベッドシーンに関しては、どう入れ込んでくるのかなあと思っていましたが、そこはさすが倉持さん!「妄想歌謡劇」というのを上手く使って門前とリエの掛け合いの劇中歌の中に上手いこと嵌めてきました!(この手法については倉持さんの感想で後述!)とはいえ、君子ともリエとも自分都合で半ば強引に関係を持つというところが門前の我の強い性格を表す描写でもあったのであっても良かったかもとも思います。(自担のそういうシーンを目の前にして平然としていられるかは別問題…笑)

 

原作本

初出は1968年8月~1969年9月に発行された「漫画サンデー」に掲載されたものですが、私は今回、講談社から発行されている「手塚治虫文庫全集」の『上を下へのジレッタ』を購入しました。文庫は持ち運びやすいし、なにより漫画なので1日あれば充分読めます。(私は通勤時間に読みました。)

上を下へのジレッタ (手塚治虫文庫全集)

上を下へのジレッタ (手塚治虫文庫全集)

 

実際に原作を読んで、倉持さんの演出意図がより理解できたし、原作を読んでもやっぱり横山くんには門前がはまり役だったということも分かった。

なにより、この文庫本の第1刷が2011年発行なのですが、何度か増刷されたのち、2017年5月9日に第5刷が発行されているのですよ…!

舞台をやることによって重版がかかったのだと思うと横山くんの功績以外の何モノでもないし、しかもそれが横山さんの誕生日に発行だなんて…この字面を見ただけで涙目。ファンにとってこんなに嬉しいことって他にあるかなって。

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カンパニーの感想

脚本・演出:倉持裕

全体を通して観劇した感想として、とにかく演出の倉持裕さんが素晴らしいということだけは凄く良く分かった。物語自体はほぼ原作どおり。これをまず決められた時間内に余すことなく収めたこと。そして、手塚治虫の世界観を崩さずに舞台上で出来ることをふんだんに盛り込んだ構成になっていたこと。そもそも今回はクリエイティブスタッフが一流すぎてヤバイ。そんな人たちにべた褒めされる倉持さんって一体…。話の分かりやすさ、面白さ、展開の構成など原作以上の仕上がりだったように思います。天才か。

 

横山くんと仕事するのは『13歳のハローワーク』以来でしょうか?*3他にも嵐の二宮くん主演『弱くても勝てます』の脚本を手がけた方ですが、今回の舞台を見てすごく頭の良い方・柔軟な方なんだなあという印象でした。横山くん自身も倉持さんに対してのコメントで下記のように言っていて、その意味が凄く良く分かりました。

横山:倉持さんの舞台『家族の基礎』を拝見して、その面白さに、とても緻密な計算のもとにモノ作りをされる方なんだろうなと感じました。

 

そしてなんと言っても最後のシーンですよ!横山さんの迫真の演技もさることながら、ジレッタなのかリアルなのかという混沌とした世界観を舞台上であんなに表現できるなんて…!とにかく驚きと感動でした。このラストシーン、特に最後のジレッタが始まってからは原作ではわりとあっさり終焉を迎えるんですよね。そこを今回の舞台の山場としてぐわあーーっと盛り上げていった演出がとてもよかった。

 

演出に関して

倉持:『ジレッタ』の物語を追うのはストレートプレイでは無理だから、音楽を使おうとは思っていたんです。宮川さんとの打合せで「ミュージカルは歌の中で展開していくものである」というようなお話を伺ってからは「じゃ、このエピソードは一曲で展開できるな」と計算するようになりました。

倉持:特に男女、門前とリエの関係については微妙な心理が歌のほうがより伝わるように思います。

そんな考えの中で、何を歌にして何を芝居にして、っていうチョイスも絶妙に良くて、ミュージカル経験がないというのが信じられない。さらに音楽を担当した宮川彬良さんからはこんな言葉も。

宮川:最初は「ホントにできるの?無理じゃない?」って感じになってしまった。でもそうしたらものすごく面白い台本を書いてきたんですよ。倉持さんには天性の時間の感覚があって、もともとミュージカルに向いていたんじゃないかな。

宮川:それと同時に言葉の選び方がいい。驚嘆すべき言葉の選び方だったので、この人は音楽的に言葉と接している人なんだといっぺんで分かりました。

 

もはや私、倉持担かな?と思うくらい倉持さんの素晴らしさについてまだまだ書きたいことが山程!あるけど!埒があかないのでここらへんでやめときます。

 

 

主演:横山裕(門前市郎)

強烈な個性を放つダークヒーローを演じるのは、横山裕

自称・天才TVディレクター。脚本、小説、評論も手がける多才な人物。つねに野心満々で、己の欲望に飲み込まれて破滅するエゴイスト、門前市郎…。

横山裕×ディレクター=至高。なんで横山さんってプロデューサーとかディレクターみたいな役がこんなに似合うのだろうか…。イメージとしては『ザ・クイズショウ』の本間俊雄Dがちょっと近い気がします。本間さんも心に闇を抱えただいぶヤバい人でしたけど、それよりももっと欲望とか野心を表に出すタイプの悪人。「原作から絶対に残したい場面」を聞かれた際に倉持さんは↓

倉持:やっぱり門前の存在ですね。 ~中略~ そうやって自分が感じたとおりに、彼を舞台に立たせなきゃなと思います。あのパワフルさと、悪い部分もしっかり出したい。

さらに門前の役どころに関して↓

倉持:元妻のリエとの関係も面白くて、急にそこでだけ人間的になってしまう。リエと2人になるときだけ現実的なところに目を向けるんですよね、門前は。それ以外は「アッと言わせてやろう」「虚構をつくろう」ということばかりに夢中になっているんですけど、リエとの件があるから人間的な魅力が生まれる。結局、たったひとりに認められたい、良いところを見せたいという想いから、あれだけのことをしているんじゃないかと思うんですよね。

その倉持さんの演出意図をまるっと汲み取って演じた横山さんの門前は本当に素晴らしかった。横山さんにしか演じられない門前が確かにありました。

私は横山さんの過去作品の中で本間さんが1番好きなのですが、ジレッタでも右の口角を上げて笑うニヒルな横山さんがもう…!(言葉にならない)そしてやっぱり黒スーツの似合うこと。正面も横顔もうしろ姿も座り姿も些細な所作が全部美しすぎる。

門前が山辺のジレッタに飲み込まれてリアルに戻って来られなくなる、というラストシーン。圧巻でした。横山くんの本気が凄く伝わってきて、圧倒されたなあ。ここはもう本当になんて書いたら良いか分からないのですが、ただただ凄かった!もうそれしか!

 

 

中川翔子(越後君子/晴海なぎさ/小百合チエ)

歌は上手いが不細工なため、覆面歌手として活動。空腹になると絶世の美女に変身する。

しょこたんギザかわゆす。君子(ぽっちゃり)は可愛らしく愛嬌があって、チエ(美人)になった時とのギャップにまず驚かされる。というか最初君子がしょこたんだって分からなかったのは私だけ…?ですか…? ぽっちゃりしょこたん見慣れなさ過ぎて…本当に可愛かった…。

 

浜野謙太(山辺音彦)

チエの恋人で、妄想の世界である“ジレッタ”を生み出す作品のキーパーソン、山辺音彦役には人気バンド在日ファンクのリーダーで近年俳優としての活動も目覚ましい浜野謙太。

ハマケンさんーーーー!!はまり役だったなあ…。君子と仲睦ましい和やかな雰囲気にはとても癒されたし、ハマケンさんの歌も聞けたしで大満足。在日ファンクもいいんですよ~!って話が逸れそうなのでやめておきます。

 

本仮屋ユイカ(間リエ)

門前のブレーンであり、元恋人(元妻)で、別れた後もなにかと世話を焼いてしまう間リエに本仮屋ユイカ

本仮屋さん美人すぎる…。私の中で今回の舞台のMVPといっても過言ではないです!めちゃくちゃよかった…。とにかく華がある。こういうキツめのメイクの本仮屋さん、かなり好み。そして歌上手すぎ問題。横山さん・しょこたん・ハマケンはやっぱり基が歌手なので“歌手としての歌の上手さ”みたいなものが残るんですけど、本仮屋さんは“舞台向けの歌の上手さ”が際立っていて、演技をしながら歌に感情を入れる表現がずば抜けて上手かった。劇中は本仮屋さんだということを忘れてしまうくらいリエにしか見えないし、TV等で拝見する柔らかな印象とリエの役柄とのギャップに驚きました。なにより門前との掛け合いも息が合っていて凄く凄く好きでした!

 

 

終演~アンケート提出

終演後、アンケート用紙に感想をしたためていたのですが、夜公演だったこともあり閉館時間に間に合わず、翌日再度シアターコクーンに赴いてアンケートBOXに提出してきました。なんてこった/(^O^)\いつもブログを読んでくださっている方にはお馴染みのとおり、簡潔な文章を書くことが苦手なので、時間内に書ききれなかったのです…うん、想定内。

でもブルームーンの時も「全てのアンケートに目を通していた」と本人が言っていたので、(今回そうじゃなかったとしても誰かしらにこの舞台がとても良かったという感想が)少しでも何か伝われば…という一身でアンケート用紙両面いっぱいに感想を書いた私。こ、こわー…。で、でも!しょこたんとか本仮屋さんへの感想も書きたかったからさ!そりゃ時間ないよね!しょうがないよね/(^O^)\!

 

 

おわりに…

ヲタク的感想を垂れ流します…。

横山さん、本当に生きていらした。(どーーーん)

いや、知ってたけど…知ってたけど!!もうだめだ、なんかもう存在が奇跡なんだもんなあ横山さんって。←

コンサートの比じゃないくらいというかそこ比べる対象でもないと思うのだけど、舞台って生きてる感が凄い。「生身の人間」っていうのが!ひしひしと!伝わって!!コンサートの時はキラキラの衣装を着て、ちょっと遠い存在で、ファンを楽しませようとしてくれる“ザ・アイドル”っていう感覚なのですが、舞台は全く違う世界だったなあ…。そしてあんなに噛まない横山さんを見たのも久しぶりだった気がする。(「宇宙を目に…宇宙に目を向けて」みたいなセリフの言い直しが1回あったくらい)

 

カーテンコールもキャストの皆さんの笑顔がとても素敵で、真ん中に立つ横山座長がとても誇らしくて、カンパニーの皆さんに支えられて幸せそうな横山さんが見られて、私も幸せのおすそ分けをしてもらった気分です。

 

明日が東京公演最終日、残すは大阪公演!千秋楽までもう少しですね。より多くの人に横山裕の世界観にのめり込んでほしいです。

観劇できて本当に良かった。感動と幸せをありがとうございました!

 

 

 

 

*1:ちょっと意訳しすぎですけども…すみません。

*2:山辺や君子が死ぬか生きるかの瀬戸際的なシーンとか

*3:横山くん本人は初めて一緒に仕事すると公言していましたが…。確かにがっつりは初めてだけど…。

テレビ番組で大反響!大幅減量ダイエット
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