君が泣いていないか、泣いていないか心配だ。

関ジャニ∞さんメインのぶろぐ。&NEWS/WEST。

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【2015.6.26『タイプライターズ~物書きの世界~』】加藤シゲアキがアイドル論を語る。

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ついに!!うんうん、こんな番組待っていました。
ピースの又吉直樹さんとNEWSの加藤シゲアキくんがゲストをお迎えしてお贈りするトーク番組『タイプライターズ』。

本が好きな私にとっては作家さんの意見を聞けるって本当に貴重でとても興味があったので、それをシゲアキ先生が番組として成立させてくれたことにまず感謝です。いや、番組オファーをかけてくれた大人の方々に感謝…かな?
そしてジャニーズと作家・芸人と作家という2足の草鞋を履いている加藤さんと又吉さんの人見知りコンビ。この2人の雰囲気、個人的にとても好きです。面白い化学反応が起こりそうな予感です!関東ローカルなのが勿体無いです…。

 

★2015.6/26(金) 25:40~26:40
加藤シゲアキ×朝井リョウ×又吉直樹


今回のゲストは作家・朝井リョウさん。
桐島、部活やめるってよ』の著者ですね。

桐島、部活やめるってよ

桐島、部活やめるってよ

 

今年4月には『武道館』を発刊したばかりです。

武道館

武道館

 

 


執筆活動について3人のあれこれを話していたので備忘録としていくつかレポを残しておきます。そしてシゲアキさんはこれまた色々話してくれましたね。こちらも書き留めておきます。

 

★「作家」のイメージについて

リア充が作家ということ。

朝井さんが『王様のブランチ』に出演し大学のサークル仲間とダンスを披露した際、とても反響があったと。しかも悪い方の。

朝井「ダンスをやっている人が小説を書いてデビューすることが、作家を目指している人にとっては嫌なこと」
加藤「分からなくはない」
又吉「作家を目指している人は、物足りなさや日常への不満を小説を書くことで世の中に認められようとしているから、それをダンスがめっちゃ踊れる人ができちゃったらあかんというか」
加藤「ジャニーズもたぶん同じ。女の子にきゃーきゃー言われて」
朝井「なのに何がほしいんだい?みたいな」
加藤「こっちはこっちの文脈があって色々やってんだけどっていう」


これは凄く分かる気がしました。
「本業・作家」ではない、作家としてもイレギュラーなポジションにいるわけなので、実際周囲の反応はまちまちだったんじゃないかなと思います。
確かにファンは彼の活躍の場が増えたり新しい一面を見ることが出来て、しかも小説という本人の思考を覗けるような方法で活動してくれるのは、本当に嬉しいことだと思います。でも本業の人や本好きな人にとっては片手間に見られてしまうことだってあるだろうし、文字や文章だけで世の中に何かを伝えようとしている人にとっては、それ以外の表現方法をもっている人がこっち側の世界に介入してくることに対して快く思わないのは合理的な気がします。だからシゲアキ先生は櫻井くんとのインタビューで「賞を取りたい」と言ったのかな。芸能人とかジャニーズだからとかじゃなくて、執筆した本の内容できちんと認めてもらって同じラインに立ちたいということですよね。

「こっちの文脈があって色々やってる」って言った加藤くんが何を言いたかったのかもなんとなく分かる気がします。

 

■いつ書くんですか?

朝井「朝が1番いい」
又吉「夜書く。家とは別の執筆専用の別室がある。カフェは店員さんに気を遣う。」
加藤「全部家。家から出たくない」
朝井「家にいるとサボらない?動画見たり」
加藤「見るけどノルマを決めてる」
又吉「毎日書く?」
加藤「毎日は書かない。締切がないと絶対書かない」
又吉「僕もそうです」

 

■プロットはどうやって決める?

朝井「テーマって口に出した途端、陳腐になる」
又吉「もう書き始めてるんでって嘘をつく」
加藤「起承転結の起・転・結は決まってる。終わりが決まってるから書き終えられる」

 

■「職業は作家です」って言いにくくないですか?

朝井「美容室ではSEですって言って1年通していたけどバレてた」
加藤「マッサージ店とかだと美容師って言ってた。当時若い時イケイケな格好していたから」
又吉「芸人って言えない。芸人っていうとその(店の)中で1番面白い人が寄ってくる」


確かに美容師さんって言われたら納得してしまうかも…。今はもう若い頃と違って、偽ってもばれてしまいそうですよね。意外と気付かれないのかな?

 


★新刊『武道館』についての執筆秘話

『武道館』はアイドルをテーマに、
・誰も見たことのなかったアイドルの真実
・誰も見ようとしなかったアイドルを取り巻く者の正体
が描かれた作品です。

又吉「読みました」
加藤「ステージに出る者としては共感せざるを得ない」

加藤「どうして武道館?」
朝井「現代の象徴を考えて出てきたのがアイドルだった。両立できない欲望*1を叶えなければいけない存在として地球外生命体*2感があった」
加藤「好きなアーティストがスキャンダル出てもいい?」
朝井「恋愛とか人間的な欲望に司る行動をしていても、そこに驚くことはない」
加藤「(世論が)そうなっていくといいなって。当事者からすると、我々も人間であって…何年もアイドル文化があるのに変わらないっていうのはなにか普遍性がそこにあるんじゃないかって」
朝井「この本を読んで怒りの感情が湧く人も多いと思うけど、そういう人が増えた方がこの本を書いた意味がある」

 

■シゲアキ先生のアイドル論。

又吉「男性アイドルって万能な人も人気やし」
加藤「でも男性も完璧すぎるから人気っていうのは比例しないんですよ。僕の見てきた経験ですけど。隙があるほうが可愛いし。完璧なものを見るんだったら日本じゃなくていいんですよ。多分。それこそ韓国の人の方が今技術が凄いって言われたりとか、マイケルジャクソンでいいみたいな。だから日本人のアイドルを応援するってことは少し…って俺こんな言っていいのかなあ~!!俺なんかあとから…」
朝井「これ全部書き起こしますよ誰かが(笑)」
加藤「絶対メモんないでほしいなあ~」

シゲアキさんすみません。。書き起こしちゃいました。貴重なご意見ですから残しておきたくてm(__)m
そして次にシゲアキさんがジャニーズを辞めなかった理由について。

 

■何回か辞めようと思ったことがあったんですけど。

武道館を読んで、「何が好きか分からない」という台詞に共感したというシゲアキさん。

加藤「小学校の時に事務所に入った時もちょっと興味はあったけど、(履歴書を)送ったのは親の友達とかだったからやってるうちに楽しくなってきて。立ち位置が段々前になったりとか、マイク持たせてもらって、デビューさせてもらって。でもその一方で楽しい事だけじゃなくて悲しいことも多くて。一生懸命やってるうちに俺何が楽しくてここ入ったんだっけって。何回か辞めようと思ったことがあったんですけど。なにが好きで、自分の初期衝動はなんだったんだろうってすっごい考えたんです。その時結局僕がたどり着いたのが、辞めようと思ったけど辞められなかった。誰かがずっと足の小指をつまんでるような感じ。それはたぶん、ほんの少しの希望とか好奇心とか、これを諦めてしまったら二度とそれは手に入れられないって踏み止まることができたんですけど。」


後ろ髪を引かれる感情を「足の小指をつままれている感覚」だと表現するシゲアキ先生。言葉のボキャブラリーがあるし、それがスラスラ出てくるから凄いですよね。
そして気持ちが弱くなった時に諦めないで踏み止まれるって、なかなかできることではないと思うんです。辞める方が簡単ですし、でもその先に何かあるかもってどこかで思えるっていうのが、成功する人の秘訣なのかもしれないって思います。もちろん一概には言えませんが、継続は力なりって言うし、成功者を見ても何事も自分の道を信じてやり続けてきた人が多い気がします。加藤さんも辞めないでいてくれてよかった。踏み止まった時の感情ってやっぱり本能的なものなのかな?ほんの少しの希望を信じられる人って強いなあと思います。

 

 

★又吉&加藤が選ぶこころの一冊

加藤シゲアキ

The Catcher in the Rye』(白水社)

J.D.サリンジャー著/村上春樹

キャッチャー・イン・ザ・ライ

キャッチャー・イン・ザ・ライ

 

 

1冊って言ったのに10冊持ってきた加藤さん(笑)
1番好きな小説なんですか?と聞かれたら必ずこれと答えるとのこと。

加藤「大学生とか20歳位の時だったんですけど、人生ベスト小説になるっていうのは、僕の感覚ですけど、絶対その時に自分に超当てはまってしまった作品。読んでて『これ、俺じゃん!!』って思った。主人公がピュアでイノセントでありたいが故に周りとうまく馴染めずっていうところで、大事なものを抱えながら周りとどういう風に関係を持っていくかっていう。ただ、これ世界で相当売れてるんで、世界に『これは俺だ!!』って思ってる人はいっぱいいるんだなっていうのは愕然とはしましたけども。」

 

又吉直樹

『あしたから出版社』(晶文社刊)
島田潤一郎著

あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)

あしたから出版社 (就職しないで生きるには21)

 

 

自分で本を作って、自分で本屋さんに「置いてください」って持って行って置いてもらってる人のようで、この本は初めて他の出版社で自分の話を書いた本だそう。

又吉「親戚との思い出とか恋愛とか小説家になりたいと思った瞬間が書かれていてすっごい興味深い。本好きな人が読むと、本って、出版業界って大変なんや(っていうことが分かる)」
加藤「より本が愛おしくなるかもしれないですね」

 

 


そんわけでレポ終了です!
1時間番組だったのでじっくり話を聞けた気がします。朝井さんも2人と一緒で少し神経質で面白い人だけど、とにかく頭の回転が早い人だなあという印象でした。知識量が多いというか。

朝井さんも言っていましたが、この番組の第2回があればいいなと本当に心から思います。30分に時間短縮してもいいので毎週やってほしい!なんなら5分番組で毎回又吉さんとシゲアキ先生のおすすめの本を1冊ずつ紹介する番組とかでも構わないのでフジテレビさん是非お願いします!

 

*1:朝井「可愛くなきゃいけない、若くなきゃいけない、でも恋愛しちゃいけないとか。自撮りで写ったサンダルが凄い高かったらそれはそれでダメとか。応援しているけどいい生活はしてほしくないみたいな。」

*2:朝井「なにしても怒る人もいて、何してもきゅんとする人もいる。社会学者の方々がアイドルに関する社会学の本を出したり研究対象になっているということが、いろんな現代人の何かを反映している怪物みたいに思えた。」

テレビ番組で大反響!大幅減量ダイエット
ダイエット番組でエルセーヌが大幅減量をサポートしました。